
児童養護施設とは、毎日を、自分の足で踏ん張って生きる子どもたちが、生活する場所です。
様々な理由で、家族と暮らすことが出来ない子どもたちが暮らしています。
そこには、子どもたちの毎日の生活があります。
ご飯を食べる喜びが
テレビを見る楽しみが
布団で眠れる安らぎが
一人部屋をもてない苛立ちが
自分一人を見守ってくれる大人がいない寂しさが
学校の友達とは違った環境で暮らす不安が
そして、親と、家族と、一緒に暮らせない不満が、孤独が、あります。
現在、日本では、約600施設・計30,000名あまりの子どもたちが、児童養護施設で暮らしています。
そこで暮らすようになった理由は、両親との死別・経済的困窮・虐待・両親の障害など、子どもによって様々です。
また、一口に児童養護施設といっても、いくつかの形態があります。
| 施設携帯 | 特徴 |
|---|---|
| グループホーム | 地域社会にある一般住宅に、少人数の職員と子どもたちが暮らす。 一般に8名以下の子どもたちが生活。 |
| 中舎制 | マンションや団地のように、大きな建物の中ながら、各部屋で少人数で生活が営める。 13名~19名の共同生活。 |
| 小舎制 | 同じ敷地内に、独立した建物が何棟かあり、その中で、8?12名ほどで生活する |
| 大舎制 | 1つの、大きな建物内で、大人数の子どもたちが共に生活する。 20名以上の子どもたちが共同生活。 |
日本の児童養護施設の約7割が大舎制です
そこでは、職員として勤務する児童指導員や保育士が、子どもたちを育てています。
大舎制の施設では、定員20名?300名の子どもたちに6人につき、1名の職員が配置されています。
しかし、子どもたちの生活は24時間であるのに対し、職員の勤務時間は8時間であることから、
実際には、1名の職員が8名の子どもを指導・監督・保護しなければならないことになります。
一般家庭では、2人の大人が、平均2人以下の子どもを育てていることを考えれば、施設職員がどれだけ完璧な人間だとしても、すべての子どものすべての生活に関して目を行き届かせるのは、不可能です。
児童養護施設の学習環境と進学率
児童養護施設の子どもたちの多くは学習遅れにいます。
その理由は、決して「ほとんどの子どもたちが頭が悪い」、とか「ほとんどの子どもが勉強が嫌い」というわけではなく、
- 元の家庭環境において、学習に集中できる環境ではなかった(虐待、経済的理由などによって)
- 一時保護所などの滞在している期間中は学校に行けず、その間に大幅な学習遅れが生じている
などの理由によって、子どもたちは施設に来る前から学習遅れが出ている事が多いです。
そして、施設に来てからも
- 施設では大勢で暮らしているので勉強に集中する事が難しい
- 施設の予算が足りず、塾や家庭教師などに頼る事が難しい(2009年度からは中学生のみ塾におけるようになったが、その前からすでに遅れが出ている)
- 職員も一人あたり6名の子どもたちを担当してるので、勉強を教える余裕がなかなかない
などの理由で、学習遅れを取り戻す事が難しくなっております。
子どもたちは、勉強が遅れていると、学校の勉強について行く事が難しくなり、苦手意識・劣等感を持ちはじめ、勉強が嫌いになってしまう事が多いです。
しかしそれにも関わらず、それを補修してくれる体制も整っていなく「学習は出来なくて当然」という感覚すらある施設もあります。
学習遅れが、子どもたちによっては学校における成功体験の数を減らしたり、
まだまだ成績が大きな評価基準の中で勉強やそれ以外の部分で劣等感をもってしまったり、
自分自身のことや、将来に対して、自信をなくしてしまう事があります。
それに加え、児童養護施設は限られた予算内で施設運営を行っているため、
子ども一人当たり、2000円~4000円の教育費しか支給されず、十分な学習機会を得ることが出来ません。
施設の子どもたちの進学率と日本全国の平均です。
| 児童養護施設平均 | 日本全国平均 | |
|---|---|---|
| 高校進学率 | 97% | 99.7% |
| 大学進学率(短大含む) | 12% | 56% |
進学率が良ければ良いというのではありませんが、進学率の違いひとつをとっても、子どもたちの教育機会の違いがわかります。
児童養護施設の子どもたちは、高校に進学できなければ、施設から出て14歳、15歳という若さで自立しなくてはいけません。
高校を卒業しても、家族や親戚などの、自分を守ってくれる存在が少ない彼らにこそ、
高校や大学への進学は、人生を切り開く上で、とても重要なことなのです。
また、努力して夢をつかんだことは、その後の彼らにとって大きな成功体験となります。
そこで、3keysは、児童養護施設への学習ボランティア派遣を通じ、
児童養護施設でくらす子どもたちの、進学や平等な教育機会の提供を支援しています。










