「相談したことが、親や学校に知られたら…」
「相談したことが友達に伝わって、かえっていじめの原因になってしまったら…」
「相談先への行き帰りに誰かに会ったら…」
子どもたちは、自身の身近な人や場所にはかえって距離を感じることがあります。
地域には子どもたちのためにいくつか居場所が開かれていますが、虐待やいじめ、性被害を受けた子どもたちにとって、家や学校から近い地域は、時にかえって相談しづらい場所になりかねません。渋谷や新宿などの繁華街が居場所がない子どもたちの逃げ場になるのは、そんな背景もあります。
新型コロナウイルスを受けて、外出しづらい状況が続き、子どもたちにとっての逃げ場は更に減りました。また、公園や図書館などは大人のための場になり、公共の場は、商業の場に変わりつつあり、子どもたちが消費されず過ごせる場はどんどん減っています。
私たちは子どもたちが安心して過ごせる逃げ場を作るために、2021年春、新宿エリアに10代向けのユースセンターを立ち上げます。家や、学校や、地域のしがらみから逃れ、一人でゆっくり過ごせる場所。相談したいと思った時に、センター内で様々な専門機関と相談もできるワンストップセンターのモデルにもします。
関連メディア掲載(一部)
休校で行き場を失くす子供たち(教育新聞)
「コロナで死にたい」 外出を自粛しない10代の子どもたちが抱える闇(BuzzFeed)
知ることから始めよう「虐待・孤立のもとにいる子どもたちの現状」(生活クラブ「生活と自治」)