目指す社会
ないがしろにされていい子どもはいません
認定NPO法人3keysは、生まれ育った環境によって子どもの権利が保障されない子どもたちをゼロにします。
児童虐待や子どもの貧困、孤立など、子どもたちを取り巻く現状は深刻さを増しています。しかし、世界に先駆け超高齢社会に突入している日本では、子どもへの教育や福祉・社会保障の予算が少なく、親や学校の教員など、子どもを取り巻く個々人の意識や能力に子どもへの教育や愛情が委ねられているのが現状です。つまり、どんな家庭や環境で育っているかで、子どもが受けられる教育や愛情には大きな格差が生じています。
私たちは、どんな環境で生まれ育っても、十分な教育や愛情が受けられる、すなわちすべての子どもの権利が保障される社会を目指しています。
3keysの取り組み
3keysは行政では制度化・予算化していないけれど、子どもたちにとって必要なサポートがあれば支援体制を作り提供し続けています。いずれの事業も単発で終わるものはなく、継続的なものになっています。
国内の支援の難しさは、物価の違いを利用することができないため、一人の支援に国外支援に比べて大きい金額が必要になることです。
一般的な塾・習い事は、1教科約50分/週で月に3000~5000円程になりますが、私たちの支援は週1日ではとどまらないケースもあります。また、ソーシャルワーカーや弁護士などの様々な専門家との連携といった専門性や緊急性を要するケースの対応や、虐待や貧困などといった決して見えやすくない現状を抱えた子どもたちへのアプローチや、子どもたちが抵抗なく利用できるための体制・導線作り等、様々な工夫をしています。
私たちは年間1万人以上の子どもたちにオンライン・オフラインで支援を届けていますが、子ども1人を支援するのに、平均して月に5000~10,000円程の経費が必要です。緊急時は宿泊費や、交通費、弁護士費や医療費などを立て替えるケースもあります。
地域の塾や習い事、ボランティア活動に比べると、決して安くない経費がかかっていますが、それらでは担うことが難しい分野や子どもたちを担っており、子どもたちの安心・安全を守りながら、適切な支援を行うために必要な経費のみを使用していることを約束します。
3keysが大切にしていること
3keysでは、子どもたちをサポートしたり、サポートする仕組みを考える際に以下の5点を大切にしてきました。頼れる大人がいない/少ない子どもたちをサポートする難しさを十分に理解し、それを踏まえた工夫を継続できるよう、尽力していきたいと考えています。
子どもたちがサポートを受けることによって、尊厳や、当たり前を奪わない(感謝やインタビューなどの対価を求めない)
子どもたちは、すでに大人や社会を信用できていない状況で3keysに来ることが多いことを十分に理解する
サポートのしやすさではなく、本当にサポートを必要としている子どもたちに寄り添う
子どもたちがどのような大人・人・情報と出会うかによって、人生に大きな影響を及ぼしうることを十分に理解する
大人の価値観を過信せず、子どもたちのニーズ・現状に寄り添う