<STORY>
児童養護施設の子どもたちは18歳の春を迎えると退所し、経済的に自立して一人で生きていかなければならない。5歳から12 歳まで施設で育った監督は、施設でお互いに助け合って生きてきたかつての仲間を訪ねる。彼らは退所してからも家族の問題に一人で向き合いながら、自立しようと懸命に生きていた。監督にとってかつての仲間達に出会う旅とは、封印してきた自らの過去に向かい合うことでもあった。施設の出身の監督による初めての映画であり、異なる立場から自らの施設の人生と施設の子供達のその後を描き出した。
監督:向井啓太
1991年奈良県生まれ。児童養護施設での生活を経て、中高時代は父親とともに過ごす。慶応義塾大学総合政策学部進学後、NPO法人3keys(現、認定NPO法人3keys)で施設の子どもたちへの学習支援を行いながらカメラに興味を持ち、藤田ゼミでドキュメンタリー制作を学ぶ。本作は初の施設出身監督の映画であり、自らの施設の人生と施設の子どもたちのその後を描いた。大学卒業後に就職し、仕事の傍ら、本作品の上映や講演活動を行っている。
制作スタッフ
監督・撮影・編集・録音:向井啓太、製作:慶應義塾大学藤田修平研究室
受賞歴など
・第7回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル奨励賞(2016.2月開催)
・イメージフォーラム・フェスティバル2016 入選(2016.4.29~7.18全国主要都市にて上映)
・なら国際映画祭2016NARA-wave観客賞
・The 12th Jeju Film Festival招待(韓国)
開催にいたった経緯
11月は児童虐待防止月間です。2016年度、発見対応された児童虐待件数は12万件。約5分ごとに1件の虐待が発見・対応されているような状況です。また、虐待までいかなくても、貧困や孤立の中で、親や大人に頼れない子どもたちもたくさんいます。認定NPO法人3keysは、虐待や孤立で頼れる大人が周りにいないたくさんの子どもたちと出会い、支援をしてきました。
そして、発見される児童虐待件数の増加していることや、これまで長年施設偏重型だった日本の虐待保護後の体制に対して、近年、施設に入所する児童の割合を減らし、里親などに委託される子どもたちを増やす動きが活発になってきました。
虐待や家庭の事情で家で暮らせなくなった子どもたちのその後の人生を担う、施設や里親という制度。制度が動き出している今だからこそ、施設で暮らすことや、施設を出たあとについて、子どもたちは何を思い、どんな生活をしているのか、一度立ち止まってみなさんと考えていけたらと思い、この上映会を企画しました。
<開催概要>
日時:2017年11月25日(土)14:00~16:30 ※13:30受付開始
会場:株式会社LIFULL 8F会議室
住所:東京都千代田区麹町1-4-4
(地下鉄半蔵門駅 3a出口より徒歩2分、麹町駅3出口より徒歩6分)
https://lifull.com/company/access/
参加費:無料
定員:140名(定員に達し次第、締め切らせていただきます)
※増席(170名)になりました!
<プログラム>
<前編>『チョコレートケーキと法隆寺』上映会
<後編>トークライブ~ 「児童養護施設で暮らすこと」を考える~
向井啓太監督 × 認定NPO法人3keys 代表理事・森山誉恵
<申込み>
定員に達したため締め切らせていただきました。
※本イベントは株式会社LIFULLのご厚意で無料で会場をお借りしています。あらためてご支援をありがとうございます。
※本イベントはレイモンド・ウォング様(ウェルズ・ファーゴ証券株式会社/代表取締役社長)からご支援をいただき、参加費無料で実施することができました。あらためて感謝申し上げます。