認定NPO法人3keys(スリーキーズ)
セーフティーネット作り プレスリリース

「新学期が怖い」学校再開後に待ついじめ増加への懸念を踏まえ、いじめの啓発動画を配信開始

認定NPO法人3keys(スリーキーズ)は、子ども向けの啓発アニメーション「ミーのなやみ」を配信しており、これまで、虐待について知る「家族・親戚編」、デートDVについて知る「恋人・パートナー編」を全9編作成してきました。そして6月1日、コロナウイルスの影響による全国一斉休校から学校が再開し、学習環境や家庭環境の差などで新たないじめが発生しうることを踏まえ、いじめについて知る3本の動画を公開しました。https://3keys.jp/mee/

10代の自殺は増加傾向。特に多いのは新学期自殺

厚生労働省が作成する「令和元年版自殺対策白書」の年齢階層別の自殺率推移を見ると、近年は減少傾向にありますが、10代だけを見ると増加傾向にあり、統計を取り始めた1978年以降最悪となってしまった。そして、その中でも学校がはじまる「新学期」は特に自殺数が多くなっています。

18歳以下の日別自殺者数

認定NPO法人3keys(スリーキーズ)が運営する、10代向け支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」にも、新型コロナ以降、たくさんの子どもたちの声が寄せられています(以下一部抜粋)。

「学校が、休校になる2〜3年前から、男の子に、よく、「死ね」とか、「ばか」などの悪口を言われたり、私のせいにしたり、時々、暴力されたり、(中略)いつも誰かに相談したり、自殺しようとしたりしました。助けてください。新学期にもまた、いじめられると思ってしまい、怖くなります。お願いします。」

「もう死にたい。生きてても嫌われて、暴力振るわれて学校では、虐待の傷でいじめられて。なんでまだ生きなきゃダメなの?親は、死んでほしいってずっと言うくせに、首を締める時最後まで殺さないんだよ。意味がわからない。首締めて殺そうとするなら、早く殺してよ。もう、本当にこんな世界はやだ。」

「いじめってどこまでがいじめなんだろう私が嫌だと思ったらいじめなのかテレビとかみたい物とか隠されたり殴られないといじめじゃないのかな変なあだ名つけられて授業中までいじられて一人だけ物を取りに行かされてこれは何なのか教えてほしいこんなことで死にたいとか思っちゃだめなのか」

今回、コロナによって、子どもたちのストレスが増加したことや、社会全体や家庭内に不安定さが残る中、子どもたちの不安を吐き出す場がなく、自分を責めてしまうことで、いじめなどの学校でのトラブルが自殺願望につながることを防ぐべく、いじめ編の動画の作成・公開を行いました。今回の動画は、計3本となっており、いじめの定義を知ることができたり、いじめにあたるものの事例を知ることができます。

ミーのなやみ「いじめ編」のワンシーン
ミーのなやみ「いじめ編」のワンシーン
ミーのなやみ「いじめ編」のワンシーン
ミーのなやみ「いじめ編」のワンシーン
ミーのなやみ「いじめ編」のワンシーン

また、動画内の( i )ボタンを押すと、3keysが運営する10代向けの相談サイトMex(ミークス)内にあるいじめの相談ができる相談機関に接続できます。

相談機関の表示

いじめ編の監修は、いじめの啓発を行うNPO法人ストップいじめ!ナビの副代表・須永祐慈さんにお願いしました。これまで作成・啓発した、虐待について知る「家族・親戚編」は、2019年2月に公開し21万回以上再生、デートDVについて知る「恋人・パートナー編」は2019年10月に公開し3万5千回以上再生されました。学校現場などでの活用も目指しており、それぞれの動画についてや、監修の方のコメントはこちらからご覧いただけます。

これまで頼れる大人が身近にいないたくさんの子どもたちに寄り添ってきている中で、多くの子どもたちが自分が受けているものが「いじめ」「虐待」「デートDV」などであることを知らず、「自分さえ我慢すれば」「自分がもっといい子だったら」など、自分を責め、誰にも相談をせず抱え込み、中には自分が命を絶つことが最も効果的な改善策だと思っているケースも少なくありませでした。

子どもたちが、いじめ・虐待・デートDVなどを正しく知り、自分を責めず、適切なSOSを発することができるように、今後も動画の啓発を行っていきます。今後は、学校での体罰や、人権を知るための動画など、続編作成も予定しています。動画は寄付や助成金など、みなさまの応援・支援によって成り立っております。是非、たくさんの方に知っていただき、応援いただけたら嬉しいです。

●「ミーのなやみ」の応援、ご支援はこちらから
https://3keys.jp/mee/


虐待や貧困などで頼れる人が周りにいない子どもたちを
サポートする活動へのご協力をお願いいたします。

控除の対象である寄付金のほか、ポイントや古本など様々な方法でご支援が可能です。

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