「白書‐日本の子どもたちの今」に新たに2つの記事を公開しました。 今回は虐待編の続きとして、虐待は誰に発見されるのか、そして発見された後、子どもはどうなるのかについて取り上げました。
1. 「虐待って誰が発見している?〜児童相談所、市区町村、警察の役割の違い」
起きる場所や加害者との関係性、被害者の状況など多様な要素が絡まる虐待問題。「児童虐待防止法」では虐待を受けていると思われる子どもを発見した場合は児童相談所、もしくは市区町村への通告を義務付けています。その児童相談所への虐待通告の内訳を見ていくと警察等からの件数が多いという実態が見えてきます。このように虐待問題で重要な機関である、児童相談所・市区町村・警察の役割について紹介します。
▶虐待って誰が発見している?〜児童相談所、市区町村、警察の役割の違い
2. 「虐待発覚後、子どもはどうなるの?〜「保護」されても安心できない実情」
厚生労働省の資料によると2017年度に児童相談所が虐待相談対応した件数のうち、一時保護したケースの割合は16%、児童養護施設などに入所したケースは全体の3%でした。また、増加する虐待相談対応件数に対し、児童相談所職員や児童福祉司の数が追いついていないという現状も浮き彫りになってきています。そんな中、通告後48時間以内に安全確認をするという、いわゆる「48時間ルール」も完全には守れていない状況です。今後、どう子どもや家庭を支援していくのか、議論が求められています。
▶虐待発覚後、子どもはどうなるの?〜「保護」されても安心できない実情
「白書‐日本の子どもたちの今」で公開済の記事
●虐待
▶そもそも虐待って何?~知っておきたい「コトバ」の課題
https://3keys.jp/issue/a01/
▶日本で虐待ってどれくらいあるの?~「虐待死」統計の3倍以上ある可能性も
https://3keys.jp/issue/a02/
▶誰が、 どんな虐待をしている?~顕在化する「面前DV」と心理虐待
https://3keys.jp/issue/a03/
▶虐待が子どもに及ぼす長期的な影響とは?~「健全な成長」を奪われるハンディキャップ
https://3keys.jp/issue/a04/
●いじめ・不登校
▶不登校やいじめはどれくらいある?~文部科学省の資料では見えない実態
https://3keys.jp/issue/b01/
▶教員の多忙化の現状とは?~子どもに寄り添うのは難しい?
https://3keys.jp/issue/b02/
▶スクールカウンセラーとは?〜増加する教員以外の専門家の役割と現状
https://3keys.jp/issue/b03/
▶外国人の子どもは学校に行けてない?〜2万人が不就学の可能性
https://3keys.jp/issue/b04/
以下、 順次公開予定
●貧困・教育
●性被害
●自殺